221119_sat_晴

 

今日は朝から記憶力に自信がなかった。Sさんと話していて、「今朝、米を一合食べたはずだけと違うかな?」ともうわからなくなっていた。

 

夕方、亜衣さんがフェアのコメントPOPを書きにきてくれる。そしてレモングラスを一本くれた。このままハーブティーにできるよ、とのこと。Sさんとちぎって、お茶にする。葉の部分はペタペタしていて、茎を切ると匂いが広がる。わたしは「レモングラス」の言葉で祖母のことを思い出す。

 

わたしが小学校の頃、たしか「伊藤家の食卓」でレモングラスの匂いは記憶力の定着に良い、とみた祖母はレモングラスのアロマのようなものを買ってきてくれた。母が入院しており、祖母が朝ごはん、お弁当、夜ご飯、そして通学に関わるあれこれを担ってくれていた時期。レモングラスも、私の学力を心配した祖母が見つけた打開策!というかんじで、特にテストがある日はハンカチにレモングラスのアロマを染み込ませたものを持たせてくれた。わたしも、素直に受け止って、朝学校に向かうバスのなかで教科書やドリルを眺めながらずっと嗅いでいた。

この話は定期的に思い出して人に話したりもしているのだけど、Sさんと亜衣さんにも話してみた。すると、「本当だ、そのことがもう記憶に残ってるね!」と言われて、驚いた。今まで気づかなかったが、祖母とレモングラスのことを覚えていることが、レモングラスの効果のようでうれしい。この記憶を大切にしていることについて、祖母にもっと伝えたかったな。