220922_thu_晴ときどき雨

午前中はなかなか起きることができなかった。時々目が覚めて、Hさんにもらったクッキーを食べた。真ん中にラズベリーの溶けたキャンディのようなものが載っているチョコクッキーだった。キャンディーの部分を噛みながらぼーっとする。

 

今日こそは通院しなければと思うけどなかなか体が動かない。明日でもいいかな、と連絡を取り合っていた母に伝えると、明日は祝日だと返される。今日行くしかない。

 

家を出て、まずポストにたまっていた郵便物を整理した。ちらしをまとめて、一度部屋に戻り捨てる。それから支払いの封筒やハガキがたまっていたので、一気に出して整理しながら歩いて駅に向かう。人通りの多い駅前に着く前に整理は終了。銀行でお金をおろして、コンビニで支払いをした。今月は余裕があると思っていたけれど、ポストを開けるのが遅かっただけみたい。なんて怠惰なんだろう。

 

バスに乗って病院へ。『回復する人間』を読んだり閉じたり目をつむったりする。

 

病院に着くと、すいていた。受付で先生は誰にしますかと問われ、「早い先生でお願いします」と答える。この病院はいつもとても混雑しているので、特に指名がない場合は「早い先生」が良いと初診の頃に教えてもらった。番号が呼ばれるアナウンスを聞きながら、もうすぐだと思っていたら、次だ、というところで呼ばれない。あれ?

 

よくよくアナウンスを聞きながら情報を整理していると、どうやら「早い先生」を指名している人は少ないけれど、先生は診察の時間がゆっくり、更に診察が終わった後もなかなか次の方を呼ばないので、「早くない先生」がいつの間にか「早い先生」を追い越して、多くの患者さんを診ていた。これは受付の方の誤算だったのか、わからないけれどとにかく私は全く呼ばれなくなってしまった。

 

病院にくるときは時間については諦めているので、まあいいか、と『回復する人間』を読みながら待つ。そこで、韓国の文学やドラマって「実は・・」と秘密や事情が後から明かされることがすごく多いと気づく。私が知ってる作品だけがそうなのか、それとも韓国の人がそういう物語を好むのか、もっと色々な作品に触れてみたいとおもった。

 

それでもなかなか呼ばれずに「早くない先生」がどんどん私よりも後から来た人を呼んでいくので、受付に言いにいく。「早い先生にお願いしたのですが、飛ばされているかんじがします」

「次に呼びますね」ということでようやく呼んでもらえた。

わたしはいつも診察がはやい。体調の相談をしたいときはカウンセリングに行くので、医師とは最低限の会話しかしない。だけど、初めて会う先生はとても丁寧に質問をしてくださる方だった。

 

「最近は何時間眠れていますか?」と聞かれて、「(適当に)8時間くらいは眠れています」と答えたら、「何時から何時まで?」と聞かれてかなり焦った。よく診てくれる先生なのだとわかり、色々相談したくなる。だけど混んでいる病院でゆっくり話をすることが苦手で、というよりも私は時間の限りがある場所でゆっくり話をすることが苦手で、心を預けることができない。だから「大丈夫です」の言葉をたくさん返して、いつも通り一ヶ月分の抗うつ薬睡眠導入剤を処方してもらった。

いい先生だったなとおもう。メンタルクリニックは患者の多さで丁寧に診る先生が少ない。だけど私を含め、精神の不調がある人は自分の体調や心の不安をただ聞いてくれる人を求めている。

 

ここでも、スピードを選択してしまったな、となんとなく自己嫌悪に陥りながら帰りのバスに乗った。帰りのバスでは、幼稚園くらいの男の子に、母親らしき人が注意をしていた。「傘を忘れたの?どこで忘れたの、アンブレラ?今日は朝から不注意なんだから・・」と色々と怒ったり教育している。隣で聞きながら、私も傘を病院に忘れたことに気づいた。大人でも忘れるんだから、子どもは忘れて当たり前なのでは、むしろ一緒にいたお母さんは気づかなかったんですか?とおもう。

 

バスや電車で幼児用の勉強教材を開きながらがみがみ怒る母親と子ども、それは自分の子どもの頃の母親とのやりとりと同じ。ほとんど覚えていないけれど、どこにいても勉強をさせられたし、怒られていたんだって。

 

大人になったら、私のように忘れられるといいね。

 

帰って、明日の仕事に向けた仕事。半休だから余裕がある。

楽しみにしていたイベントなので、元気に過ごせたらいいな。