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ちょっと眠くなってきたけど、今日の楽しかった時間を少しでも言葉で残しておきたい。

昨日は一日家に引きこもっていたので、少し元気な金曜日。Mちゃんとの約束の前に、少し早く家を出て駅前の薬局でバンドエイドを買った。先日素足でインソールが入ったスニーカーを履いてしまったためか、足の裏に傷ができてしまっていたのだ。家にいる間は応急的にティッシュをマステで貼って(ズボラofずぼら)いたのだけど、あまり効果はないなと感じていた。ティッシュをバンドエイドに貼り替えたら、傷に空気が当たらないだけでだいぶ傷みが小さくなり、人間の発明って偉大だわぁ、と新大久保に向かった。

 

ケジャンなど、海鮮を美味しくやすく食べられるお店をMちゃんが予約してくれて、とてもうきうきしながら待ち合わせ場所で待っていた。久しぶりに会うMちゃん。Mちゃんの笑顔はとてもかわいくて、数年前にうまれたMちゃんの娘さんにそっくりだ。

 

お店の看板メニューである「ユッケムルフェ」を頼んだ。先日、韓国ノワールを積極的に観ていた時期に、『楽園の夜』に登場したムルフェを食べたいと思っていたので、とてもうれしかった。水刺身、と日本語では訳されるその料理は、氷水にコチュジャンの味、刺身や野菜をいれて食べる料理のようなのだけど、頼んだ料理は刺身が肉のユッケ版だった。わたしはユッケが大好物なのでもりもり食べた。冷麺のような麺もついてきたので、かけて食べたりした。それにしても、食べても食べても減らないボウルのような料理で、とにかく野菜が大量にはいっているので、お腹いっぱいになりながらも「これは健康になれる気がするぞ〜」と完食を目指し、ほとんど食べ切った。Mちゃんおすすめの、醤油漬けの海老刺身も美味しかったし、Mちゃんが頼んだ海鮮のビビンパもとびこが効いていておいしかった。食べながら、「寝溜めをしないと体力が回復しないよね」と共通の体の悩みについて話し、こうして美味しくて栄養があるものをたくさん食べて、少しでも元気になりたいと思った。

 

食べ終わったあとは、芝生で寝転がりたいね、と歩いて新宿御苑へ。実は初めて新宿御苑に入った。入園料が必要であることも知らず、初心者だったのだけど、Mちゃんが気持ちのよい芝生まで案内してくれた。入園料を払い、公園が決めたルールをみんなが守ることで、こんなにきれいな公園が守られるのか、と驚くほどきれいで芝生はふかふかだった。ちょうどゴミを捨てにゴミ箱へ行ったら、清掃職の方がいらっしゃったので、きれいな公園であることを素直に伝えた。笑ってくださったとおもう。もう会わないかもしれない人へ、今日この瞬間の感動やありがとう、を伝えることは大切にしたいことなので、受け取ってもらいうれしかった。本当にきれいな公園だった。

 

Mちゃんが、誕生日プレゼントに渡してくれたパク・ソジュンのうちわを公園でふりながら写真を撮った。好きな俳優やドラマがあることは本当に楽しい。推しのトレカをデコる楽しさもMちゃんに教えてもらったので、いつかやってみたい。

会話の流れから、90年代のゲーセンの話になり、Mちゃんがずっとダンレボをやりたいということだったので、私もやりたい!と返すと、なんと近くのゲーセンでできることが判明。新宿御苑の温室もぐるりと一周しながら、私たちはゲーセンへ向った。

 

音ゲーの階には、ポップンミュージックもあって、一緒にプレイした。隣の台の人たちは、手のひらと指先が音ゲー用の動きを覚えている様子で、なめらかに手を動かしている様子がかっこよかった。

 

念願のダンレボは、せっかくなので難易度が高いものに挑戦したのだけど、なかなか両足でステップを踏むことはできないことが判明し、私は途中から片足だけに切り替えてやってみた。悔しく、練習したらできるようになるのかな、なりたいなと感じた。

 

ここでも、隣のダンレボ進化系マシーンで躍っている人は、ゲームというよりゲームの機能を活かしてステップを踏みながら、なめらかに滑ってターンしていて、拍手を送りたいステージだった。ゲーセンには、その道を極めたプロが多くいる、という世界を久しぶりにみたのだとおもう。

 

下の階へ降りていく途中で、マリオカートがあったのでプレイすることになった。あまり経験もなく慣れていなかったけど、動く車に乗って映像のなかを走って椅子が振動するのが楽しくて二回やってしまった。ゲーセンって楽しい!!!

 

帰りはZARAで洋服をみて、一緒に電車に乗った。

Mちゃんから、小6の夏休みみたいだったねといわれ、まさにそんな時間だったことを思い出している。90年代にみた風景を一緒にみることができる友人と過ごしたことが、あの頃の夏休みへ連れていってくれた。時間は前にしか進まず、身体も精神も老いていくけれど、過去はいつだって今の味方で、少しの思いがあればいつだってあの頃にきっと戻れるはず。そのことを久しぶりに体感した一日でした。楽しかったー!

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不正出血が続いている。20歳の頃から飲んでいる低用量ピル「ヤーズ」のジェネリックが出て、あまりにも安すぎるので半年前くらいに変更したのだけど、不正出血が増えた気がする。だいたい、ストレスや食生活が直接的に生理に反映される体質なので、サイレン的なものではあるかもしれない。

 

今日はずっと足も痛かった。インソールを入れて5日目。毎日スニーカーを履かねばならないのだけど、今日は洗濯が追いつかず部屋も汚くて履けそうな靴下がなく、裸足だとどんなかんじだろう、と履いてみたのがよくなかったのかもしれない。でも昨日から背中も痛くて、これは側湾症が治ろうとしているのか?わからなかった。何が正しいのかわかわらない。

 

何が正しいのかわからないことって、たくさんある。今日も、友人とそのことについて話した。自分以外の人が違う意見だったりするときとか、自分だけが違和感をおぼえているのかもしれないときとか。時間が経って、振り返ると「あれっておかしかった」と気づくこともあるのだけど、今だとわからなかったりする。傷つくのがこわいということもあるのかもしれない。

 

仕事では、Tさんと打ち合わせをした。Tさんとしっかりと話すのは初めてだったのだけど、とてもやわらかいお姉さん、というかんじで、「夢みたいなことでも、なんでも出しあってみましょう」と言ってもらったこと、久しぶりに自分のなかの熱が、ぼぉっと燃えて楽しい気持ちが膨らんだ。年末にむけて、この熱をぼぉっと出していきたい。

 

最近、自分の将来について少しだけ考えている。今日の熱みたいなものも、そのなかに含まれることだなと実感した。

 

夜は、たまにはスーパーに寄ろうとスーパーに行って、かわいい売り場のPOPたちに癒されながら、お惣菜売り場まで歩いて、肉じゃがを買って帰った。

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外は雨が降っている。

今日はとても特別な日だった。午前中、少し早く起きて整形外科へ。装具屋さんに作ってもらったインソールを受け取る日だった。待合室では大人しかいないのに、大きな画面にアンパンマンが流れている。知らないキャラクターと食パンマンが映っていた。しばらくするとニュースの画面になっていたので、今って午前中にアンパンマンを放映したりしているのだろうか。家にテレビはあるのに一切つけないから、世の中の番組事情を知らないことに気がつく。

 

赤羽からきている、装具屋さんに名前を呼ばれる。会うのは二回目で、足の事情も知ってくれているはずなのだが、「階段は大丈夫?」と聞かれた。整形外科では一般的な会話の流れなのかなと思うが、どんな具合でも整形外科にかかっている以上、こうして気にかけてもらえるのだと思うとありがたく、うれしかった。大丈夫です、と一緒に階段を降りた。「今日は混み合っているから、ここでもいいかな?」と最初通路の丸椅子で試し履きをする流れになったのだけど、この通路も他の患者さんが通るし...と別の病院職員の人から声がかかり、「15分くらいならこっちの診察室使って大丈夫です」というスタッフ同士の会話がなされ、その部屋に通された。

 

履いていたスニーカーを脱ぎ、そのスニーカーにインソールを入れてもらう。2cmの脚長差で、ひとまずは1cmの補高をしてもらう予定だったのだが、作っている過程で1cm厚みがあるものになったらしい。つま先の方が薄くて、かかとの方が厚いから、少し脱げやすい感じになるかも、ハイカットはあまり履かないのかな?と言われながら履いてみる。確かに脱げやすいかもと思ったのは一瞬で、「わ!!!!高い!!安定してる!!!」がとにかくの印象だった。先入観や期待、新しいものを身に着けるときの高揚感が先立っていたのかもしれないけれど、良い印象を強く感じる。片足で立っても、(今までぐらついていたのが)安定するし、すごく良いのではないか。最近の、ちょっと暗くて靄がかかったような心が一気に晴れて、楽しい気持ちになった。装具屋さんが、ちょっとみてみるね、と腰と肩に手をあて、「骨盤の高さがちょうどよくなった」と言ってくれたので更にテンションがあがる。思っていた以上に平行になったらしく、よくこれまで何もしないで生きてきたね、のような労いの言葉ももらった。

「仕事は夜遅いの?」と聞かれ、なんで知ってるんだろうと思いながら「はい」と答えると、電話が寝起きだったからと言われる。そうだ、昨日朝電話をもらったんだった。最初にともちゃんから電話があって、「さとちゃん寝てた?おやすみなさいね〜」といつもの調子で言われて、その後装具屋さんの電話で目が覚めて、「寝てたのかな?」と結構フランクに言われたのが昨日。寝起きの声って、気をつけてもどうしてバレるんだろう、と思った。寝起きの声が寝起きじゃなくなるまでって、どのくらいの時間が必要なのかな。

お金を払って、領収書を受け取り、保険で7割は戻ってくることの説明を受けた。

病院を出て歩いてみると、少し違和感がでてきて、真っ直ぐ歩くことができているか不安になる。でもプロにみてもらったのだし、この装具を信じてこれから共に生活していこうと、いつもながらに大袈裟な気持ちで家に帰った。

 

仕事、それから通院もして、夜はIさんとご飯を食べに行った。Iさんにも靴の話をした。歩き方がいつもと違うとは言われなかったので恐らくまっすぐ歩くことができているのだろうけど、ちょっと大きな鏡とかあったら確認したいなとおもった。


駒場東大前の定食屋さんで、マグロの定食を食べる。おにぎりの具はなにが好きかとか、付き合いたての人間同士がするような会話を相席で繰り広げてしまい、でも広げるしかなく、少しだけ恥ずかしくなったけれど楽しい夜だった。

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今日はまたもや体調を崩し、一日寝込んでいた。ちょっと免疫が落ちすぎているかもしれない。下痢と疲労があいまって、だるくて動けなくなってしまった。自覚しているストレスも、しばらく続いている。元気になりたい。

 

先週の15日は、Iさんが観たいと言った『エドワード・ヤンの恋愛時代』をみた。気になる監督だったけど、観たことがなかったし、映像が美しいようだったので、誘ってもらってうれしかった。

 

日比谷シャンテ。豪雨、と呼んでいいほどの勢いのある雨が降ってきて、先に車から降ろしてもらった。Iさんは駐車場に行ってくる、と言ってしばらく帰ってこなかったので、チケット売り場の前で待ちながら雨をみる。映画が終わって、地上に上がってきたおばちゃんに「えぇ、雨すごいね?!どれくらい降ってるの?」と聞かれ「20分くらいですかね」と答えた。おばちゃんはどうしようかしばらく悩んだ挙句、斜め前のファミリーマートで傘を買うことを決断したらしく、走っていった。Iさんは30分くらいしてからようやく戻ってきて、雨や雷にやられてしまったのではないか心配したので安心した。

 

エドワード・ヤンの恋愛時代』は「急速な西洋化と経済発展を遂げる1990年代前半の台北。モーリーが経営する会社の状況は良くなく、彼女と婚約者アキンとの仲もうまくいっていない。親友チチは、モーリーの会社で働いているが、モーリーの仕事ぶりに振り回され、恋人ミンとの関係も雲行きが怪しい。彼女たち二人を主軸としつつ、同級生・恋人・姉妹・同僚など10人の男女の人間関係を二日半という凝縮された時間のなかで描いた本作」(公式ホームページより引用)ということで、時代の変化を感じながらも、まっすぐ本能的に生きる若者たちが描かれていた。とても喧嘩をするし、だから感情を表に出すし、そのなかでも優しさと相手への思いやりをもち、思慮深いキャラクターであるチチは"自分の意見がない"ことに悩んだり、困ったり、そのことについて咎められたりしていた。二日間という時間ではあるが、他者との会話やハプニングのなかで自分の道を探していく登場人物たちはとても人間くさく、いい映画だった。誰もが困る、大雨に取り囲まれた映画館でみるということも詩的だった。少し秋を感じた。

 

夕食の前に、コリドー街を歩きながら様々な飲食店の存在に驚く。10代の頃、クラブで働こうとし、面接にきたことが数回あるなどのエピソードを思い出したけれど、特に話さなかった。水商売挑戦記の話はいくつかあるので、いつかどこかに書こうか。

 

焼き鳥を食べて、家まで送ってもらう途中で寄り道をし、Iさんとは恋人になった。公開している日記に書くか悩んだけれど、この日に観た映画のことなど正直に書きたいとおもうと、こうした日記になった。寄り道の話とか、感じたことも覚えて言葉にしておきたいけれど、それは自分の心に留めるのが良いかなとおもう。

 

自分が自分のことを大切にすることと向き合うようになって、私よりも私に優しくしてくれるIさんに会うたびに驚き、わたしもこんな風に他者や自分を思いたいと思うようになった。そんなあたたかさに満ちた人。Iさんだけではなく、最近一緒にいてくれる家族や友人たちは、みんなそんな優しさがある。

 

母が33歳のときにわたしを産んでくれた。昨日、18日にわたしも33歳になった。母が母になった年齢に追いついた。そんな今、まっすぐに日々が幸せでうれしい。

 

ケーキは日持ちしないかなと思って、と大きな箱のチョコレートをもらったので、チョコレートをたくさん食べた誕生日だった。はやく健康になろう。免疫と体力強化。

 

 

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鼻がつまっている。喉も痛い。

今日は起きてからずっとくしゃみが止まらなくて、夕方出かけるぎりぎりまでティッシュを手放すことができなかった。風邪をひいたのかなと思っていたけれど、目もかゆいような気がするし、咳はでないし。ついに花粉症になったのか、それとも寒暖差アレルギーか。花粉症とは思いたくなかったので、寒暖差アレルギーの疑いを進めることにした。コロナは先日罹患したので、さすがにこの短期間ではないだろう。病院に行こうとしたけれど、あまりにくしゃみが辛くて家を出る時間がぎりぎりになってしまったので、薬局で市販の鼻水の薬を買った。高すぎず、なんとなく効きそうなパッケージのやつ。こんなんでいいのだろうかと思うけれど、高くなくて、くしゃみと鼻水が止まればなんでもよかった。開けたらカプセルのシートに「佐藤製薬」と書いてあって信頼度アップ。佐藤製薬のキャラクター、「サトちゃん」は自分のあだ名と同じなので、子どもの頃から身近に感じている。これでいいのか?とは思ったけれど、飲んだ。少しむずむずはするけれど、ひとまず止まったので効いたみたい。鼻水の市販薬を買ったのはおそらく人生で初めてに近かった。

 

今日は職場の本屋で、焼きそば本のトークイベントがあった。父の友人夫妻・ちかしさんとゆうこさんが登壇者の小野瀬さんと知り合いということで来てくれることになり、わたしも会いに行った。ちかしさんは、私が子どもの頃から知っていて、父が亡くなる直前にメールをした相手でもある。本屋へ向かいながら、父は私には最期の別れを言わなかったことを思い出した。ちかしさんにはメールをしていたし、父の友人がお見舞いにきてくれた際には、「もう死ぬとおもう」と言っていたけれど、言いながら私の方を向いて「今のは冗談だよ」を意味するようなウインクをしていた。ずっと、父はわたしに対してかっこいい父親でありたくて、死ぬことを隠していたかったのだと思っていたけれど、今日は急にふと思った。もしかしたら、私のためとか、娘にどう見られたいかではなくて、私に別れを告げるのがこわかったのかなと思った。あまりにも悲しすぎたのかもしれない。一方、私自身も父の死を受け入れているようで受け入れたくないところがいまだにあり、父の友人などに会う際は、亡くなったことを強く意識する時間になるのでちょっと緊張するなと思った。思い出しすぎて、悲しくならないように防衛するのだ。

 

久しぶりに会った二人は、数年前に会ったきりの記憶のなかの二人と変わらなかった。ちかしさんが、「本屋はBOOK&BEERの略なんだね、さとちゃんに合ってるね、なんでここに入ったかわかっちゃったぜ」としきりに言うのでちょっと恥ずかしかった。ちかしさんは、質疑応答でも長く話をしていた。またちょっとうれしいような、恥ずかしいような気持ちになって、親が職場見学にきているような気分になった。

 

イベント後、新雪園に連れて行ってもらった。行くのは初めてだった。ちかしさんは実家が下北沢なので、下北沢人なのだ。二人のおすすめを注文してもらって、チャーハンもちゃんぽんも全部小皿にとりわけてもらった。辛めの赤いちゃんぽんは、いがいがしてきていた喉に熱くしみて、とてもおいしかった。チャーハンは目玉焼きがのっていた。

 

地下の席に案内された際、階段の壁にたくさんポスターが貼ってあったので、これはシモキタナイトのチラシも貼ってもらえるかな?とお店の方に聞いてみたら、自分で貼るならOKとのこと。今日はセロテープなど持っていなかったので、今後改めて貼りにいくことになった。

 

雨が降り始めた下北沢、ちかしさんとゆうこさんとは、駅前で別れた。ちかしさんは「これパパのパンツだよ」とカーキ色のパンツを履いていて、こうやって少しずつ、生きている人たちと共に父の存在があることを知ってうれしかった。

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いつの間にか9月になっている。月の始まりに体調を崩して、足元おぼつかないわよと泣きそうになりながら布団のなかで数日韓国ドラマを観ていたのだ。気づけば立派な9月になっている。

 

わたしの9月は、自分の誕生月であるのだけど、4日に高校の親友の誕生日がくる。毎年「おめでとう」と連絡をして、それから後を追いかけるね、と自分の誕生日を迎えるのだ。今年に関しては、年の始まり頃から、もう歳を重ねた年齢を人には伝えていた。気分は33歳だった。普段は満の年齢の意識をもっているのだけど、今年が33歳だからだろう。母がわたしを産んだ年齢。自分にとって、特別に感じていた。

いまの医療では、何歳まで無事に子どもを産むことができるのか、まだ調べたことがない。子宮が弱いから、不妊体質かもしれない。韓国ドラマをみていて、日々のニュースをみて、こんな社会に新しい命を生み出していいのかと、自問自答する時間は以前より確実に増えている。それでも、わたしの子どもをうみたい、自分の家族をつくりたいという思いはずっと変わらずにある。

 

今日はなおちゃんが本屋に遊びにきてくれた。突然だったのでうれしい驚き。本当に久しぶりだったので、近況を報告しあった。なおちゃんは、23歳で初めてアルバイトをした本屋で仲良くなった友人。もう10年ということになる。

 

本屋には、こうして様々な友人が遊びにきてくれる。お店で働くって、こういうことが楽しい。お互いの予定を合わせられなかったり、休みの日は疲れて寝てしまったり、そうやって友人と会う頻度は減ってしまうこともあるけど、「いつもここにいるよ」というのを知っていてもらえたら、近くにきた友人が寄ってくれたりする。ありがたいし、うれしい。

 

今週の本屋で開催されるトークイベントにも、父の友人夫妻が遊びにきてくれることになって、連絡がきたばかりだった。登壇者と友人で、たまたま数日前に話をしていたら、わたしが働いている本屋のイベントに誘われて、驚いたのだそう。父の周りの人たちは、こうして度々本屋にきている。とても不思議な縁がたくさん起こっていて、父の友人は「これは偶然じゃなくて必然かも」といっていた。死後も何かと気配をアピールしてくるような父なので、もしかしたら本当にそうなのかもしれない。東京で過ごした時間が長かったし、世間は狭いのだと言ったらそうなのだけど、わたしは父の存在を感じたいから、不思議な縁の話を信じることにしている。きっと父なりに応援してくれているんだろうなって。

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最近、日記を書きたい気持ちが募っていたのだけれど、夜は力尽きてしまって、なかなか書くことができなかった。書きたかったこと(忘れたくないこと、言葉にしたいこと)もだいぶポロポロと記憶からこぼれていってしまっただろう。

 

ポロポロといえば、おさかなシール事件。今日のことではないが、数日前に朝起きたらベッドから落ちたiPhoneのクリアケースがはずれていた。数年前に100円ショップで買ったもので、ボロボロなのだけれど薄いiPhoneを守ってくれていた。最近はフリペを作ったときに余ったおさかなのキラキラしたシールをたくさん貼っていて、ブルーの本体に魚が泳いでいるみたいで、夏らしくてとても気にいっていた。その上に、ピストジャムさんにいただいたステッカーも挟んでいた。だからクリアケースをはめなければと思ったが、寝起きで目もあまりよく見えず、仕事にいく前なので探す時間がなかった。どこに行ってしまったのか、ひとまず今日はケースなしで過ごそう!と思ったことが、大失敗だった。元々剥がれやすいぷっくりとしたシールで、iPhoneの熱のせいか、シールは気付いたらポロポロと少なくなっていく。15くらい貼っていたシールが、仕事が終わる頃には3つになっていた。あまりにも軽く、小さく、どこに行ってしまったかもわからない落ちたシール。おそらくカバンの中や、本屋の床などに落ちているのだろう。悲しかったけれど、仕方のないことだと諦めた。家に着くとケースはすぐに見つかって、本当に残ったわずかなシールたちを保護するようにiPhoneにはめた。ちなみに、クリオネのシールだけケース本体に貼っており、そのシールたちは根気強く張り付いていたので海の感じ、夏らしさは少しだけのこった。

 

今日は休みで、引越しをした本屋の先輩の荷解きを手伝いにいった。段ボールにしまってある本を出して木箱にいれるだけの作業だったので、手伝いというよりは先輩の本に触らせてもらえるなんてうれしいってかんじの時間。イベントの仕事の比重がおもくはなっているけれど、これでも書店員なので本を触る時間がとても好きだ。最近はなかなかゆっくり棚をみたり触る時間もないけれど、棚卸しがあったりして普段よりも本に触れている。なんだろう、独特の落ち着くかんじ。本を触って、整理したりしていると無心になることができて、ただ本だけが目の前になって、とても落ち着く。この時間はとても大切だと感じる。先輩の本のなかには星の本も多くあり、星座の見方を教えてもらった。方角を考えるのが苦手で、星には興味がなかったけれど(あと宇宙がこわい)すべての星はいずれかの星座に所属していること、双眼鏡をつかうとよく見えること、星座は星の地図と教えてもらって、ちょっと興味がわいた気がする。双眼鏡がちょっと欲しくなった。自分の目では見ることができない世界をもっとみてみたい。最近、家と下北沢の往復ばかりで、仕事のことばかり考えていて、本の世界は広いはずなのにとても狭い世界で生きているから。普段行かない街に行くだけでも、自分が知らない場所がこんなにある!って元気になるのだ。

 

帰り道、お子さんの保育園のお迎えにも連れて行ってもらった。久しぶりに会ったら、顔立ちが赤ちゃんから少し子どもらしくなっていた。成長は本当にはやい。しかしお母さんというのは24時間働きっぱなしで、子どもを育てることの大変さを心に刻む。わたしもいつか母親になれるのだろうか。もし子どもがうまれたら、手伝うからねといってくれる先輩の言葉がうれしかった。

 

帰ってきたら暑さで眠くなって、夜まで寝てしまった。起きてNetflixの『マスクガール』を最後まで。結構苦しかったけれど最後まで観てよかった、とおもう。