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いつの間にか9月になっている。月の始まりに体調を崩して、足元おぼつかないわよと泣きそうになりながら布団のなかで数日韓国ドラマを観ていたのだ。気づけば立派な9月になっている。

 

わたしの9月は、自分の誕生月であるのだけど、4日に高校の親友の誕生日がくる。毎年「おめでとう」と連絡をして、それから後を追いかけるね、と自分の誕生日を迎えるのだ。今年に関しては、年の始まり頃から、もう歳を重ねた年齢を人には伝えていた。気分は33歳だった。普段は満の年齢の意識をもっているのだけど、今年が33歳だからだろう。母がわたしを産んだ年齢。自分にとって、特別に感じていた。

いまの医療では、何歳まで無事に子どもを産むことができるのか、まだ調べたことがない。子宮が弱いから、不妊体質かもしれない。韓国ドラマをみていて、日々のニュースをみて、こんな社会に新しい命を生み出していいのかと、自問自答する時間は以前より確実に増えている。それでも、わたしの子どもをうみたい、自分の家族をつくりたいという思いはずっと変わらずにある。

 

今日はなおちゃんが本屋に遊びにきてくれた。突然だったのでうれしい驚き。本当に久しぶりだったので、近況を報告しあった。なおちゃんは、23歳で初めてアルバイトをした本屋で仲良くなった友人。もう10年ということになる。

 

本屋には、こうして様々な友人が遊びにきてくれる。お店で働くって、こういうことが楽しい。お互いの予定を合わせられなかったり、休みの日は疲れて寝てしまったり、そうやって友人と会う頻度は減ってしまうこともあるけど、「いつもここにいるよ」というのを知っていてもらえたら、近くにきた友人が寄ってくれたりする。ありがたいし、うれしい。

 

今週の本屋で開催されるトークイベントにも、父の友人夫妻が遊びにきてくれることになって、連絡がきたばかりだった。登壇者と友人で、たまたま数日前に話をしていたら、わたしが働いている本屋のイベントに誘われて、驚いたのだそう。父の周りの人たちは、こうして度々本屋にきている。とても不思議な縁がたくさん起こっていて、父の友人は「これは偶然じゃなくて必然かも」といっていた。死後も何かと気配をアピールしてくるような父なので、もしかしたら本当にそうなのかもしれない。東京で過ごした時間が長かったし、世間は狭いのだと言ったらそうなのだけど、わたしは父の存在を感じたいから、不思議な縁の話を信じることにしている。きっと父なりに応援してくれているんだろうなって。