230311_sat

 

休み明けの仕事。

昨日買ったパンツは、ドラマ『愛と、利と』でアン・スヨンを演じたムン・ガヨンが最近Instagramにアップしていた私服?に影響を受けている。マスタードイエローのようなパンツで、買ったピンクと色は遠いのだけど、写真と同じようにゆるいスウェットをあわせ、誰にも気づかれないだろう、憧れの俳優の真似、を一日楽しんだ。

 

定期的にきてくれる、Mオンニ。もう目の端に現れた時点で、雰囲気や足音でオンニだ!とわかるようになった。これから池袋のきむふなささん(韓国と日本の翻訳者)イベントに行く、と教えてもらった。そして、ご友人へのプレゼントということで、『あなたのための短歌集』(木下龍也)を購入くださる。読んだことがない、と言うとページを開いて説明くださった。最近短歌に興味をもちはじめたので、こういう本なら手にとりやすいなと思った。読者の様々なお題を、木下さんが短歌にしている。イベント後、また取りに来るのでとラッピングを依頼されたので、丁寧に包んだ。時間の制約がないラッピングは、安定した気持ちで、好きなラッピングという作業がのんびりできるので好き。

 

イベント後、「よかったよ〜」と帰ってきたオンニの高揚感がとてもかわいかった。オンニは最近きむふなセレクションにはまって、たくさん読んでいたし、楽しかっただろうな。わたしが追いきれない韓国文学の楽しみ方を、丁寧に教えてくれるので、いつも擬似体験に近いような、高揚をわけてもらい、感謝しています。

 

仕事の帰り道、駅で三人組くらいの若者がラップをしていた。おお、ラップ。とその方向をみてみると、一人が12年前の3.11で被災した方だった、友人に佐々木朗希の震災経験についてと話を混ぜながら話しているのが聞こえた。もし心が苦しくなかったら、何度でも話してほしいと思った。そして震災を経験していない私は、その日自分は何をしていたか、何を考えたか、毎年繰り返し、そのとき目の前にいる人と話していきたい。

 

最近、というか半年前くらいから思っていることがある。何か「場」があるとき、その場にいる数人のなかで誰かを責任者と見なしたい場面で、何もしらない人はほとんど100%、男性の外見をした人間を選ぶ。本来の責任者が自分(女性)であった場合、さりげなく会話の主導権を握る努力をしたり、会話に入るよう努めるのだけど、それでも伝わらない場合、非常に疲れるし、頭にたってくる。男性、というだけで、自分が対等に話せる人間だと認識する人は、悪気なく大勢いる。こうして男性同士だけで話が進み、あらゆることが決まること、世の中でたくさん起きているんだろうなと思うとやるせない。わたしがもっと、金髪をやめたり、化粧をきっちりして、服装もゆるいのをやめたら認識してもらえるのか。視界にいれてもらえるのか。でも、そこまでしないと入れない視界は、こちらから願い下げだとおもう。普通に視界にいれてくれる人と関わっていたいです。そんな努力はしたくない。