輝きと、木の芽どき

 

久しぶりに早起きをして、お昼まで仕事。本棚の移動があった。とても楽しみにしていたし、手を動かし始めてしばらくは楽しかったけれど、時間が経つにつれて疲労がでてきてしまう。それでもひとまずは終わらせて、退勤。午後から予約していた美容室までの時間に、インスタグラムに投稿をした。

 

「心身の不調が続き、自己嫌悪から抜けそうなところ。鏡を見たら老いた自分がうつっており、健康そうではなかった。鏡にうつる自分がこんなにも健康を訴えてきたことは、久しぶりのような気がする。これは、急いで健康を目指さねばとおもった。わたし輝きたい。すべての道は健康から通じるはず、最優先で目指します。」

 

駅で入ったトイレで見た自分の顔に、衝撃を受けてのことだった。そもそも元気じゃないけれど、顔色も血行も、にきびと毛穴も、すべてが紫がかっているような。血のめぐりの悪さを感じる外見。これが私の悪いところで、ひ、ひとまず急いで健康になる方法はないかと考えるも、思考がまわらない。投稿を読んでくれた父の友人、ちかしさんから連絡をもらう。

 

「今は木の芽どきといって、昔から誰でも調子悪くなるからさー」

 

初めて聞きました。と返すと、説明の文章が掲載されたどこかのクリニックのブログを送ってもらった。自然は冬から春へと目覚めるけれど、人間は冬から体を休めることなく動いていたから、うまく対応できずバランスを崩しやすい、と。自分でもそのような感じ方をしていたけれど、こうして客観的な言葉をかけてもらうと、途端に安心する。自分の体調は、自然の理に沿っていただけのこと。そうか、これは無理なくですね、とやりとり。

 

それから、髪に桜を咲かせるために美容室へ。輝きを放っている美容師さんたちに、輝きの秘訣を聞きたいなとそわそわしていたら、会話の流れで聞くことができた。(チャンスを逃さなかった?!)

 

《メモ》

サウナ
小顔ローラー(マッサージ、表情筋)
友だちにあう
野菜、食生活
 
担当の美容師さんはサウナが好きなので、改めてサウナ生活について話してもらう。汗をかくから肌にも効きそうだし、自律神経にも作用するから、一番良さそう、とまずやることリストにいれた。だけど、髪に桜を咲かせてしまったので、せっかくの連休中には難しいかもしれないことに気づく。
それからアシスタントの方が美顔機を使った話をしてくださり、こちらもよさそう!となる。すぐに美顔機を買う余裕はないけれど、100均で小顔ローラーを買おうかなとおもった。丸顔に悩んでいた頃、毎日のようにお風呂で半身浴をしながら、一生懸命小顔ローラーをあてていた中学時代。セブンティーンでえみちぃや榮倉奈々ちゃんの写真を穴があくほどみていた。雜誌って楽しかったな、と思う。その流れで美容室に置いてある電子書籍でファッション誌やカルチャー誌を読む。毎日本屋にいるし、インターネットに触れているとまるで最新情報を得ているような感覚に陥るけれど、雜誌には知らないことがたくさん載っていて、トレンドを作っていく流れがあって、自分の感覚が恥ずかしくなった。最近よく考える、同じ世界ばかりを見ている自分の小ささのこと。
 
メモに書いたのは美容師さんたちとの会話にでてきた「輝き」についてで、友人にも会いたいし、野菜も食べたい。一ヶ月お米を炊いていなかった生活に、はやく、はやく終止符をうたねばと決意。髪には無事桜の色が宿り、ひとまずの輝きをもらった。
 
一度帰宅して昼寝、夜は仕事で知り合った方とビールをたくさん飲んだ。日記を読んでくださっているということ、だから日記で書いていた話を持ち出してくださり、つまりは私のねむりたい日記。心地のよい部分を抽出しているものたちなので、今という現実で他者と繋がることが奇跡のようで、とてもうれしかった。ありがとうございます。