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快晴!本当は午前中から仕事に行かねばならなかったのだけど、まだ本調子ではなく午後から出勤した。職場の人には本当に申し訳なく、そして感謝。

 

乗り換えで利用している渋谷駅に着いて、唖然とした。ホームと、改札に入るまでに並んだ柱のサイネージ、すべてにマッチングアプリの広告が並んでいる。ちょうど、昨日恋愛を商売にすることについて考えていた。私は今もマッチングアプリに登録しているのだけど、最近はAIがより精度をあげて好みなどを判断、おすすめしてきているらしい。たしかに実生活で出会うタイミングがないので頼ってはいるけれど、そこまでしてくれなくてもいいというか。以前何かで読んだけれど、マッチングアプリでマッチして仲良くなる人間同士というのは、好みはもちろん、様々な社会的立場が似ていることが多く、そうした二人が家族をつくったとして、果たして社会の階級は変わっていかないのでは、という論。その視点はあるとおもう。とにかく、渋谷駅のサイネージにあれだけ広告を出せるのはかなり儲かっている。だからひとつ、また文句を言いたい。

 

先日、マッチングアプリで知り合った人が最初から間取りの図面をみせてきたり二人暮らしの話をしてくるなど調子のいい話をした挙句、三回会ってフラれて(別にまだ好きではなかったとおもう)ブロックされた話に続きができてしまった。

SNSをたまにのぞいていたら、心配な瞬間があり、これが余計なおせっかいだったのだけど、「生きてる?」とブロックされていないSNSのDMで連絡をした。すると数日後、ブロックされていたラインで連絡がきて、「死にそう。ご飯を買うお金もない。実家も頼れない。」とのこと。やりとりをして、わたしも全財産50円、食べるものもないような貧困に陥ったことがあるので、状況に共感し、自分がかつて他者に助けてもらったようにラインのコンビニギフト券で1,000円を送った。食料を買ってしのいでね、と。すると「今度うちにごはん作りにきてよ」など調子が良い返事がきて、しょうもないなと思いながら、これで少ししのいでもらえたらいいし、わたしは一度知り合った縁は大切にしたいのだ、などと考えて眠りにつき、起きたらとんでもないラインがきていた。

 

「ごめん勢いで連絡しちゃったけど、ほんとに大丈夫なのと、ほんとにごめんなんだけどあんまりお話ししたくなれないのだから、連絡は大丈夫だしおうちに来たりもしないでね1000円ありがとうおいしくごはんを食べられたよ返信、いりませんそっちはそっちで
がんばってね」(原文ママ

 

そしてまたブロックされていた。思考がフリーズして、新手の詐欺に遭ったのかと、一瞬考えたほど。こわすぎる。コミュニケーションのファスト化。コンビニエンス化。人間と人間が向き合うということが、欠けているのでは、マッチングアプリの弊害なのでは。恋愛とか関係なく、対人間において、げんなりしました。

 

恐らく、私がもっとフットワーク軽く、気軽なかんじでアプリを使いこなすことができたら、もっと素敵な出会いや関係性を築くことができるんでしょうね。一々重いし、他者に対する期待が重いのだと、最近自覚している。

 

そんなアプリの広告を横目に久しぶりの本屋。本に触ったりレジでお客さんと話すのはとてもたのしく、あたたかいものがからだに流れたけれど、寝たきりの時間が長かったせいか体力が激落ち、精神も激落ちだったので長時間の勤務はできませんでした。どうなる自分。

 

それでもお天気がよくて、外にでてからだを動かせたことは、よかったな。